「親切な京のガイドに感激」
とても感動的な実話が京都新聞に掲載されていましたので、ここでも紹介させてもらいます。
1961年(昭和36年)日本見物に来た米人の老夫婦を親切に世話をしたお礼に、京都のガイドが米国一周旅行に招待された。
このガイドとは、ジョー岡田さん(当時32歳)の事である。
京都新聞に水曜日連載されている鵜飼正樹京都文教大准教授執筆「サムライ日本ショー」より
神戸港に着いた青果会社社長、ジョン・カバナーフ氏夫妻の案内役をジョー岡田さんがつとめた。
カバナーフさんは足が不自由で手押し車を離せないため、岡田さんは知人から自動車を借り、京都をふりだしに、奈良や富士山など同氏所望の名所に連れて行き、その親切な案内ぶりに同氏は涙を流さんばかりに喜んだ。
11日間の東海道ドライブ旅行を終えて帰国するさい、カバナーフ氏は「ジョー、君のおかげですばらしい日本旅行ができた」と「サンキューを連発」
帰国後届いた礼状には、米国に招待したいと書かれていた。
招待を受けるという返事を出すと、折り返し6ヶ月滞在のビザと飛行機の運賃が送られてきたという。
まさかの展開である。
だが、人を感動させるほどのホスピタリティは、「誠意と努力」という、のちにジョー岡田のモットーとなるフレーズにもつながっていることを、確認しておきたい。
ただし、このときジョー岡田は、まだ通訳ガイドではなかった。
通訳案内業試験に2年続けて失敗して、失意の底にあったのだ。
通訳ガイドをめざして英語を勉強しているジョー岡田には、渡りに舟の招待だった。
(通訳案内業試験は昭和24年から始められた国家試験である。語学以外に、日本地理や日本歴史、一般常識からも出題され当時の合格率は10%以下の難関だった。)
昭和36年7月1日の毎日新聞京都版トップに三行見出しでこの事が掲載されています。
「親切な京のガイドに感激」「米一周旅行へ招待」「老社長夫妻留守宅の生活費そえて」
私がジョー岡田さんに初めてお会いしたのは、昭和53年でした。
その時からサムライ姿の面白いガイドさんと思っていましたが、ここまで人を感動させる親切な逸話があったとは知りませんでした。
彼はいつも言っています。「海外から日本に来られる旅行者に日本の想い出をベストを尽くして案内したい!」
それを若い頃から実践している素晴らしい通訳ガイドさんです。
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